企業勤めで働いてきた人が人生の転機を迎えて、クラウドソーシングで働こうと考えるときには注意点があります。企業で働いてきた場合には社会保障が完備されていて、仕事をどのように行っていても解雇されない限りは給料を手にすることができるようになっているのが一般的です。
　しかし、クラウドソーシングの場合には社会保障は基本的にはありません。サイトによっては社会保障を充実させるようになっていますが、働き方によって条件が定められていて社会保障を受けられない場合もあります。健康保険や年金などは、自分で準備しなければならない可能性があるのです。
　また、仕事選びを独力で行わなければならないのもクラウドソーシングの特徴であり、企業勤めをしていたときのように上層部から仕事が次々に決められていくわけではありません。主体的に自分で仕事を手に入れなければ収入がなくなる可能性があります。
　クラウドソーシングで業務委託を受けたときには依頼主の職場で働くことが多いものの、仕事内容は勤め人とはギャップがあるのが一般的です。継続して働き続ける人材ではないため、スポット的に対応して欲しい仕事内容への従事が求められ、サポート的な仕事を任せられたり、今回限りの淡白な仕事を命じられたりすることが多くなっています。勤め人の頃とはまるで異なるため、それが自分に合っていると納得したうえでクラウドソーシングで働くと決断することが必要です。